中国鍼と日本鍼の違い


一般的に中国針がやや太く痛いよく効く、日本鍼は細くて刺激が弱いあまり痛いはくないというイメージです。これは誤解されているようです。中国針では細い針を使用する場合も多いからです。美容針という針は非常細いです。長い臨床経験と豊富な手技を持ち先生であれば決して痛いものではないと思います。しかし、どれが自分に適応か、最終に決めるのはやはり鍼灸治療を受ける人です。

それよりもっと重要なのは、治療に対する双方の考え方の相違です。日本の鍼治療は、法的にも社会文化的にも医療の補助あるいは民間療法的な色彩が強くというのが大多数の感覚だろうと思われます。それに対して中国針治療は、治療的効果を第一に考える『医療としての治療』が行われてきました。古代から漢方薬と共に医療の一分野を担ってきた歴史があり、現代中国でも西洋医学共に人々の健康を大きな役割を果たしています。鍼灸治療の最も重要な作用は疾病ではなく、患者を治療対象としており、針灸などで刺激してツボに働きかけ、身体の自然治癒力を目覚めさせて疾病を回復させる。予防医学とも言われています。

 
Jan , 9th 2005

Scientific Acupuncture Clinic Center , 1999